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昨年引退を発表したスタジオジブリの宮崎駿監督の長男、宮崎吾朗監督が2014年秋よりNHK BSプレミアムで放送される『山賊の娘ローニャ』で初のTVアニメに挑戦することが31日、明らかになった。
原作は『長くつ下のピッピ』で世界的にその名を知られるスウェーデンの児童文学作家アストリッド・リンドグレーン氏のファンタジー小説「山賊のむすめローニャ」。その世界観に、『ゲド戦記』(2006年)や『コクリコ坂から』(2011年)で知られるスタジオジブリの宮崎監督が挑戦する。宮崎監督がTVアニメを手がけるのはこれが初。制作は、ドワンゴ、NHK、NHKエンタープライズが担当する。
宮崎監督は、本作の公式サイトにて「『山賊の娘ローニャ』は少女の成長物語であるだけでなく、親子の愛と成長、仲間との絆の物語でもあります。子どもから大人まで、みなさんで楽しんでもらえる作品を目指しています」と意気込みを語っている。また、題字を手がけたスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは「『山賊の娘ローニャ』は、ジブリで何度も検討した企画です。 吾朗君がジブリと親父の元を離れて何をやってのけるのか? その一点に関心があります。それを薦めたのは、だれあろう、この僕だったし」と宮崎監督起用の背景を述べている。
物語の舞台は、中世ヨーロッパ風の世界に広がる雄大な森。その森の巨大な古城に暮らす山賊マッティスの一人娘として生まれた主人公の少女・ローニャの成長を通して、子どもたちの未知なるものへの憧れと成長の喜び、子の成長を願う親の愛情、親子の葛藤と和解といった家族の物語を描いていくという。
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