東京JR山手線・恵比寿駅西口から徒歩7分。裏路地に、古民家をリノベーションされ、木々に囲まれた風変わりなお店があります。店内に入ると奥のカウンターに笑顔で迎えてくれる店員さんがいらっしゃいました。住宅街にある一軒家という佇まいだったので、店員さんを見つけるまで不安でした…が、安心できました。
店内は、ガラス張りになっていて、中からも緑が見える造りになっています。都会の真ん中で、緑を感じながらのコーヒータイムは、癒し効果が何倍にも増しますね!
そんなお店のコーヒーメニューですが、コーヒー豆は、焙煎士・松下幸司氏が世界の農園から旬のコーヒー豆を厳選し焙煎。6〜7種類の豆が週毎に変わるのは、豆の産地や種類、焙煎度合での変化、違いを楽しめるように、そして、スペシャルティーコーヒーの楽しみ方を広げていきたい、といった想いが込められているそうです。
視覚で楽しめる演出も目的とし、コンセプトは一杯一杯ハンドドリップで抽出すること。
特に興味を引いたのがドリッパーの形状で、鋭角な逆円錐形のフォルムは今まで見たことがないものでした。調べると、陶芸家・合志真由子氏のオリジナル作品とのことで、類を見ないこのドリッパーは一見の価値ありです。
今回伺った際にメニューにあった豆の産地は、
1.ペルー 2.エチオピア 3.TODAY'S 4.ウガンダ 5.インドネシア 6.ペルー
この6種類の豆で、数字が大きくなるにつれて浅煎り〜深煎りと、焙煎度合が深くなっていきます。
さて、今回頂いたコーヒーは、ウガンダ ルウェンゾリです。
ウガンダはロブスタ種の発祥の地とされ、栽培されるコーヒーの種は80〜90%がロブスタ種ですが、このウガンダのルウェンゾリはもちろんアラビカ種です。ウガンダのアラビカ種は希少性が高いと言われていますので、とても楽しみな一杯でした。
これまでも何度か登場する「アラビカ種」「ロブスタ種」ですが、この機会に詳しく説明したいと思います。
現在のコーヒーの品種はとてもたくさんありますが、その祖先を辿っていくと、3つの種類に大別されます。
「アラビカ種」「ロブスタ種(カネフォーラ種)」「リベリカ種」の3つです。これを「コーヒーの三大原種」と呼びます。
普段私たちが飲んでいるストレートコーヒーは、そのほとんどが「アラビカ種」です。
このアラビカ種は突然変異や交配を繰り返し、およそ70種類ほどの品種があると言われています。ティピカ品種やブルボン品種、ゲイシャ品種などは全てアラビカ種の亜種であり、コーヒーの品種を話すときは、「アラビカ種」を省略し、それらの品種名で話すことが通例です。
これに対し、「ロブスタ種(カネフォーラ種)」は日本においてストレートコーヒーで提供されることは、まずないと思って間違いないです。
ロブスタ種は焦げた麦のような香りと強い苦味があり、ブレンドコーヒーにエッセンスとして加えられ、または、インスタントコーヒーや缶コーヒーなどのコーヒー飲料に多く使用されています。ちなみに、「カネフォーラ種」という名称は、植物学的には正しいのですが、「ロブスタ種」と「カネフォーラ種」が同じ品種であると判明したときには、既に「ロブスタ種」の名が定着してしまっていたため、一般的には「ロブスタ種」という名称で呼ばれています。
最後に、「リベリカ種」についてですが、現在はほとんど生産されていない幻のコーヒー品種で、その希少性から『伝説』なんていう言葉が使われたりするくらい、超超レアなコーヒーです。アフリカのリベリア共和国が原産地ですが、今ではリベリア共和国ではほとんど生産されていません。情報によるとフィリピンやマレーシアでの栽培があるとのことで、機会があれば飲んでみたいですね。もちろん私はこのリベリカ種を飲んだことがありません!
ちょっと難しい話になりましたが、日本人に馴染み深い「お米」に例えると、この「コーヒーの三大原種」は、長粒種のインディカ種(いわゆるタイ米)と短粒種のジャポニカ米(いつも私たちが食している日本米)の違いで、更に、アラビカ種の亜種としてあるティピカ品種、ブルボン品種、ゲイシャ品種は、ジャポニカ米の中の「コシヒカリ」とか「ササニシキ」とか、「ゆめぴりか」の違いのようなもの、と覚えていただくと分かりやすいのかと。
閑話休題。
一杯一杯丁寧に抽出してくださる姿を見ながらどんな味だろうと心待ちに。白いカップに注がれた液体を口に含んだ瞬間に、深く煎っているのにも関わらず、クリアな印象。青々しいピスタチオのような香りが広がり、喉を通る時にはまろやかな甘みが感じられます。アフターにはしつこくない苦味のスパイシーさが広がる、様々な表情が溢れる一杯でした。
都会の真ん中で緑を感じながら厳選されたコーヒーを飲む時間は、心が癒されます。
週毎に変わるコーヒーに胸を高鳴らせて、足を運んでみることをおすすめします。
プラスメニューでゴルゴンゾーラのチーズケーキや、とろけるチョコレートのテリーヌといった焼き菓子がありました。口の中でコーヒーと一緒にとろけた時を想像したら、なん、こう、なんとも言えない気持ち…。
drip bar COFFEE AND CRAFTS
住所:東京都渋谷区恵比寿南3-2-7 PENCIL AND PAPER
営業時間:10:00~19:00
定休日:月曜日
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#10秒コーヒー
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