こんばんは、バランです。今回はMISIAさんの『アイノカタチ』のカバーですね。
今のような、吐く息が白い季節にはちょうどいい選曲ですよね。ちょっぴり切ないし。素敵です。
火曜ドラマ「義母と娘のブルース」の主題歌ということで、そこで初めて原曲を聞いた方も多いのではないでしょうか。
また、作詞作曲をGReeeeNが担当しているということで、そちらから知った方もいらっしゃるかもしれませんね。はい。
ちなみに、僕は恥ずかしながら、ずま君のカバーで初めてこの曲を知りました。相変わらず音楽に詳しくなくてごめんなさい。
今回は愛をテーマにしたバラードということで、ゆったりとしたテンポと歌声で、ずっと聞いていられますよね。
マジで時を止めて永遠にループしていたいくらいのクオリティだと思います。ええ。
ちなみに、今作に関してはずま君曰く『今までで一番難しかった』とのことで、それは意外な感じがしましたけど
『絶対に妥協だけはせず、一文字一文字全てに心を込めた』と言う位の強い意気込みがあったようですよ。なるほど。
また、『歌詞が素晴らしいので、"男の一本勝負"のようなモチーフで、ギター一本と歌のみというシンプルな構成で挑んだ』とのことでした。
確かに、ものすごくシンプルな構成ですし、それはハモリを足すみたいなことをしていないあたりも
そのモチーフをより強調していますね。度胸あるなあ。
それから、今回のギターを担当していただいた二宮 楽さんにお話を聞いても
『歌詞をシンプルに届けるため、ギターも一本で勝負した』ということで、二人の意気込みがここで見事にシンクロしています。
しかも、転調するところはチューニングを変えたが、それ以外は完全なる一本録りなんだそうですよ。やばいですね。すご。
それから、ずまくんは最後のサビの手前にある、静かなサビのところで
これまでしなかった『裏声と地声の境目を無くした声を出す』という技術に挑戦していたようです。
是非皆さんも、もう一度そのあたりを意識してリピートしてみてください。すごいですよ。はい。
それにしても、ずま君も楽さんも触れていましたけど、『アイノカタチ』の歌詞って本当に素敵ですよね。
決して難しい言葉を使っているわけではないのに、歌詞を精読するとますます奥深さが心に沁みてきます。
中でも、特に僕が良いなと思ったのは
『飛び出たとこ へこんだとこ 二人になってく
時にぶつかり すり減って そして また 埋めあっていけばいい』
というところです。
シンプルながらも色々な解釈が出来ますよね。
そもそも、この曲の登場人物が『あなた』と『わたし』の二人なのに
二人に"なっていく"というところが含蓄に富んでいます。
普通に考えれば、『飛び出たところ』を長所、『へこんだところ』を短所と解釈して
そこをすべて受け入れるから"特別な関係性の"『二人』になっていく
という解釈ができると思うんですけど
他にも、例えば絵画の世界で『キュビズム』と呼ばれる現代美術の流れの時に名を馳せた
マルク・シャガールという画家さんが居るんですけど、その彼の『アダムとイブ』という作品では
下半身は一人、上半身は二人の人間が描かれています。
僕が最初『二人になる』と聞いたときはこの絵画のことが頭に浮かびました。考えすぎですかね。
ちなみに、作者のシャガールは別名『"愛"の画家』と呼ばれているそうですよ。偶然かな?
それから、もし『飛び出たところやへこんだところ』を図形的に捉えるなら
『飛び出たりへこんだりしている楕円』と解釈することもできますよね。うん。
それがぶつかったり擦り減ったりしていくと、楕円は次第に『円』になっていくので
『円満』とかけているのかな?とか思いました。
特に『円満』って、家族とか夫婦に使うことが多いと思うんですけど
ドラマの「義母と娘のブルース」も家族の話ですので、ひょっとすると何か関係があるのかもしれませんね。無いかな。
あと、『時にぶつかり すり減って』っていう表現もなかなか面白いですよね。
"ぶつかってすり減る"といえば『ヤマアラシのジレンマ』というお話が浮かびます。
これは、哲学者のショーペンハウアーが寓話として用いた概念なんですけど
ヤマアラシは自分自身をつつみ込むように鋭い針毛が生えているので、例えば恋人に逢いたくていままで通りに近づくと、結果的には自分の針毛で相手を傷つけてしまうんです。
で、『相手を傷つけるなんて、恋人失格じゃないか!』と一見思うんですけど、そもそも仲良くなりたくて近付いているので
そのジレンマが悩ましい、というお話なんですね。なるほど。
まあ、最終的には、くっついたり離れたりして、ちょうど良い距離感を探り仲良くなるそうなので
どうかその後はお互いを少しずつ 大切にして、愛という名の果てなく続くストーリーを紡いでいって欲しいです。
変わりゆくこの街ではありますけど、それでも、忘れない日々と記憶を明日へも持ち続けていけるといいですよね。はい。
それから、ぶつかったり擦り減ったりするものと言えば、『岩』もそうですよね。
愛を岩に例えている有名なお話としては、『古事記』や『日本書紀』に出てくる『国生み神話』ではないでしょうか。
その中には、イザナミとイザナギっていう有名な神様が居るんですけど、この2神は国を生むために結婚する必要があったそうで
その時に『上立神岩』という岩を建て、そこで結婚をしたそうですよ。
確かに、これだけだとこじつけ感があるかもしれませんが、ほかにも古事記の中では
『イザナギには飛び出た部分がある、イザナミにはへこんでいる部分がある』という内容もかかれています。
これは先ほどの歌詞に出てきた『飛び出たとこ へこんだとこ 二人になってく』と少し似ている気もしますよね。ええ。
さらに、アイノカタチの歌詞には
『星の数ほどの中 ただ一人のあなたが 心にいるんだ』という歌詞があります。
これは、普通に解釈すれば、"銀河系に存在する星くらい多くの人の中から、ただ一人あなただけが私の心の中にいる"みたいな意味だと思うんですけど
先ほどの話と関連させて解釈することもできるかもしれません。ほう。
なぜかというと、イザナギとイザナミは結婚したのち、『ヒルコ』という子どもを産んでいるのですが、これが『北極星』であるという説があるんです。
他にも月の神様や太陽の神様を生んだりしているようなので
ひょっとすると、そういうメタファーがあるのかな、なんて思ったりもします。間違ってたらごめんなさい。当たってると良いな。はい。
それにしても、今回のテーマとして『愛』というのがあると思うんですけど
そもそも愛と恋の違いって何なんでしょうかね。うーん。
とりあえず、漢字から紐解いてみますか?そうしましょう。
もともと愛という漢字の上の部分は、『頭を一生懸命巡らせている人』の絵から来ているそうです。そうなんだ。
そして心は心臓、下の部分は足を表すんですって。へえ。
ここから、『大切にするために頭を巡らせている人の気持ちが、相手に及ぶ』ということを意味するのが愛だとされているそうですよ。そうですか。
逆に、『恋』に関しては、結構構成がシンプルですよね。心ひとつに上の変なマーク。
下の心の部分は当然心臓なんですけど、上の部分は『2本の糸の絵』が元になっているんですって。え!これって結構凄いエピソードじゃないです?
だって、よく『運命の赤い糸』とか今でも言いますけど、漢字が作られるような時代からそういう概念があったってことですもんね。すごく面白いです。うん。
で、起源としては、男女がたがいに糸を引っ張り合っている状態が『恋』ということになるんだそうですよ。ほーん。
つまりは、相手のことを思い焦がれるのが愛で、互いに愛し合っている状態が恋ってことになるのでしょうか。どうかな。
ちょっと考えれば考えるだけ分からなくなってしまいました。はい。
歌詞についても色んな解釈できすぎるし、漢字の起源もなかなか複雑だし
なんだか今回は答えが決まらないことが多いですね。
あ、でも、『アイノカタチ』のテーマとしても『決まった愛の形はない』っていうのがあるでしょうし
そもそも一つの解釈や起源で語ろうとするのがナンセンスだったのかもしれません。きっとそうだ。
そりゃあ、キスして抱きしめて、君のそばにいるよっていうだけが愛の形じゃないもんね。
ひょっとすると、この『考えれば考えるだけ色んな答えがある』っていうところまで含めて
『決まった愛の形はない』という表現だったのかもしれませんね。だとしたらめっちゃすごいです。はい。
まあ、実際に『愛』や『恋』についていえば、『数え方』っていうのが決められていないんだそうですよ。
ナイフだったら一本、二本って数えますけど、愛はナイフとちがって数え方が無いんですって。
形が決まっていないからでしょうか?どうなんだろ。
例えばマグロなんかでも、形によって数え方が変わってしまうそうですしね。
生きているマグロは一匹、二匹ですけど、冷凍にされたら一本、二本だし
半身だと一節、二節だし、ブロックだと一塊、二塊です。
切り身は一切れ、二切れだし、三枚おろしは一丁、二丁だそうです。拳銃かよ。
あ、ちなみに、よく恋の方は『恋は盲目』なんて言いますけど
マグロの方は視力が魚類の中ではトップクラスに良いんですって。へえ。
あ、僕のダメなところってこういうところですよね。さっきまで恋の話をしていたのに
何故気付いたらどうでもいいマグロの知識を紹介しているのか。
しかもここで自省の弁を書いておきながらも、頭のどこかで『"クロマグロは釣り上げた瞬間目が光る"っていう追加知識をどこに入れよう』
とか考えているあたり本当に駄目だと思います。目が光るのは陽のあたる場所では見えにくいので、深夜暗い中で観察するのがおすすめです。はい。ごめんなさい。どうかロマンチシズムを僕にもください。
まあ、ここまで読んでくださった皆様とはもう相思相愛ですし
"水魚の交わり"ってことで、許してください。これが僕なりの皆さんへの愛の形ってことです。はい。ごめんなさい。
(バランより。)
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