名前出していただき、光栄です！商売が下手だったというのは、おっしゃるとおりです。ひとつ誤解があるようなので、書かせていただきます。
「トレーナーのコミュニケーションが命」というのは、創業当初から私は気付いていました。気付いていたと言うより、それが当時のフィットネス業界になかったサービスだったから、やりたいと思い、このジムを始めました。
創業時の10年前、まだ一人でやっていたとき、お客様から人材は、どこかのジムからトレーナーをスカウトすればいいのでは？とアドバイスをいただきましたが、逆にトレーナーをしてきた人ではなく、アパレル店員でもヘアスタイリストでもいいので、コミュニケーションスキルが高い人を採用したい。お客様のためなら本気で向き合える情熱や思いやりなどの内面的な部分を鍛えるのは難しいけど、技術は時間をかければ磨くことができるからです。その考えは今も変わりません。
ただ、私が自分でも気付いている商売としての問題点は、自分自身がトレーナーであり、筋トレが大好きで、その筋トレに拘りすぎてしまうところ。どうしても技術の部分で厳しい目を持ってしまい、デビューに時間がかかってしまう。実践が一番育つというのもあるので、最低限の技術レベルでデビューさせるも、糖質制限の効果によりお客様は痩せるので、トレーナーが変な自信を持ってしまい、技術をしっかり磨く前に独立してしまうのがスケールアップできない大きな要因でした。
ライザップさんも初めは独立されるリスクは高かったと思います。ライザップさんのすごいところは、PRのうまさだけではなく、スケールアップの早さと実行力の早さです。この業界の圧倒的なトップということもあり、良い人材が集まりやすくなっているのではないでしょうか。うちはというと、幸い現在残ってくれているトレーナーは皆良い子で優秀です。私の他に二人しかいませんが(笑)
ちなみにライザップの瀬戸社長は、昔私が手掛けていた吉川ジムのフランチャイズ店、Sトレーナーのところに通われていたそうです。ですから、ビジネスモデルは大きく参考にされたはずです(笑)
ここに書ききれなかった、信頼関係を築くキモはこちらに書きました↓
https://7gogo.jp/_UcwU0xJFxTs
NEWSPICKSの記事内容一部抜粋↓
堀江さん：ちょうどそのころ（2007年ごろ）ですね。「吉川メソッド」というハードな筋トレと低糖質の食事で、急激に痩せるメソッドが出てきました。
僕もある人から、ものすごく効果的なダイエットのメソッドだと、その手法を紹介されました。そして、当然、その手法をパクったようなビジネスがたくさん出てきた。おそらくライザップもそのうちの1社でした。でも、「吉川メソッド」を考案した当の吉川朋孝さんは商売が下手だった。
結局、吉川さんは、人が痩せるには何が必要なのか、ライザップのような「三日坊主ビジネス」の重要性が分かっていなかったようで、負けてしまった。要は、ライザップはトレーナーのコミュニケーション力で業績を伸ばしているという本質が理解できなかったんです。
