県内で新型コロナウイルスの感染者が初めて確認されてからまもなく2か月です。これまでに146人の感染が確認されました。感染者の推移をまとめました。
県内で初めて感染が確認されたのは、3月7日でした。
太田市の「木崎あおぞら保育園」に勤務する40代の女性保育士が感染し、保育園は2週間休園しました。この女性の濃厚接触者は、保育園の職員や園児など152人に上り、県民にも不安が広がりました。
大泉町の「ましも内科・胃腸科」では、院内感染が発生しました。50代から70代までの医師や看護師ら8人の感染が確認されました。
県では、感染者集団クラスターと断定し、厚生労働省に専門家チームの派遣を要請しました。
そして、3月22日、県内で、はじめて新型コロナウイルスによる死者が確認されました。
亡くなったのは、65歳以上の高齢の男性で、男性には、基礎疾患がありました。
さらに、サッカーのJ2ザスパクサツ群馬に所属する舩津徹也選手の感染も確認されました。
そして、状況が一変したのは、緊急事態宣言から3日後の4月10日でした。この日に、初めて2桁となる11人の感染を確認。
翌11日には、伊勢崎市の有料老人ホーム「藤和の苑」の入居者や職員など33人を含む35人の感染が判明し、一日あたりの感染者数が2日続けて最多を更新しました。
集団感染が発生した伊勢崎市の有料老人ホーム藤和の苑。
4月9日に初めて感染者が確認されてから16日間で67人の感染が確認され、このうち14人が死亡しています。感染の勢いは止まりません。
先月18日には、藤和の苑に入居していた感染者が入院していた沼田市の利根中央病院でも20代から40代の看護師6人の感染が判明しました。
看護師らは、介助を通じて感染した可能性があるということです。
利根中央病院は、4月19日から外来や救急、新たな入院を休止しています。
さらに、4月26日には、高崎市の有料老人ホーム「さんぽ」でも集団感染が発生。施設に勤務していた50代の女性看護師は、伊勢崎市の藤和の苑での勤務経験があり、すでに感染が確認されていました。
このほか、富岡市の日本光電富岡富岡生産センタやIHIエアロスペース富岡事業所でも感染者集団クラスターが発生しています。
県内の感染者は、146人となり、すでに16人が死亡しています。
4月28日以降、県内では、7日連続で感染者は確認されていませんが、
依然、予断を許さない状況が続いています。
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