なにかとしがらみの多い現代社会、広すぎる畑も負担になってしまうので自分が楽に管理できる小さな菜園をするのが楽しくて良いと思う。
例えばタタミ3枚程の菜園をやってみて、楽しければタタミ8枚分くらいに広げてみたり。家の庭のちょっとしたスペース等のできるだけ当たり前に毎日目が届く場所だと面白い、日々の成長が負担無く見れるから。 蒔いた種の芽が出てきたり、朝と昼で姿が違ったり、とにかく自分のそばにあり変化を見たり植物や土を毎日感じられると面白い。
野菜、植物というものの成長も面白いが、それだけでなく、土という物もまた興味深い。 植物の枯れた物や米ヌカ等の栄養価の高い植物の一部、動物や魚その糞など、そういった生き物の身体が沢山凝縮して分解され土の中には入っている、そしてそれらは植物の栄養になるようだ。
そして、その動植物の死骸を分解して小さく小さくし野菜植物の栄養にしてくれるのが微生物のようだ、目に見えない程小さな生き物たちで、これは沢山の種類がいるようで、色々と複雑に影響しているようだ。
これをある程度うまくコントロールして共生する事で野菜の良い肥料になったり上手く育ったり、土が柔らかくなったりもするようだ。
例えば、カチカチに踏み固められたグラウンド等の隅に枯れ草がずっと積まれている場所などで、その草をはぐった土を見てみるとフカフカと柔らかくなっていたりするのを見た事はないだろうか? それはそういった微生物達が土中の枯れ草等を分解する過程で土も柔らかくしているようだ。
それを見ると、この世界の山などもそうである事に気が付く。山に入ると落ち葉が積もっているが、その下の土は柔らかかったり、黒っぽかったり、そんなのが見て取れる。
この世界の生物の摂理というのかそういった物が見えるというか、感じられるように思う。 この生物たちの世界はいったい何なのだろうか。
また、化学肥料と言って、植物の栄養になる物を解析した人間がそれを生物を介さず工場で生成した肥料も一般的に使われており、それは非常に効果がありはっきりと植物を成長させてくれる。しかし、そういった微生物を介さない為に土がフカフカにならなかったり等の問題もあるようだ。
とにかく、野菜の成長から、そういった物まで、色々な事をドアを開けた目の前で日々見て自分で感じ、自分なりに考えたり、そして失敗する事もあるが出来た野菜を食べてみたりしてほしい。
できればあまり人目につかない自分または自分達だけの場所が良い、余計な気を使わず感じ、ゆっくりとあなたの時をすごせるからだ。
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