〜中国・海陽大会〜
WORLDCUP第4戦、中国・海陽大会は2位でした。
優勝したのはスイスのペトラ・キングラー選手。優勝が決まった瞬間の号泣には感動しました。これまでの努力の成果なのだと肌で感じました。そんな彼女自身の初優勝を共に戦えたことをとても嬉しく思います。
決勝ではお互いに3課題を完登、1回のアテンプト差で決着がつき、最後の最後まで勝敗が分からない。とても白熱したバトルでした。男子は韓国のチョン・ジョンウォン選手が初の優勝。彼の努力は冬場日本でも目の当たりにしていたので、私もとても嬉しかった。
決勝の内容は、1.2課題目のダイノ課題をダイノムーブではなくこなし、アテンプトをセーブ。まだまだダイノに苦手意識のある私にとっては懸命な判断だったと思う。きっとあそこで跳んでたら2位にはなれてない。けれど本当は、跳んでも跳ばなくても勝てるようになりたい！
3課題は勝負の課題。意地で繋いで、繋いで、めちゃめちゃ振り絞ったけれど、終了点タッチでフォール。ラストムーブまでに力も集中力も使い過ぎてしまい、ペトラのようにニーバーする発想が出てこなかったのが原因かな。その後は頭真っ白でいいトライ出来る状況ではなかった。
4課題目、スタミナ切れの状態で集中力をキープするのがなかなか大変だったけど、気持ちを入れ直して1撃。最後までなんとか戦い切れる事が出来てよかった。
また私自身は今回の決勝、オブザベーションの時点でとても苦手な課題ばかりだと感じていて、その中で優勝争いをし、2位になる事が出来てとても嬉しいです。決勝では登れなかった課題もあり、自分の弱点を発見する事が出来ました。また伸び代見つけちゃった！コツコツ穴を埋めていこう！
そういえば表彰式後、セッターに挨拶。
『決勝前にみんなで、今回も啓代の優勝だな』って話してたんだよと言われました。正直、めっちゃめちゃ悔しい！満足のいく登りができて、今回もhappy〜♫なんて思ってたけど、急に謎の闘争心が湧いて、一気にヤル気スイッチONになりました。こんな事で満足してる場合じゃない！もうそんな事言われないくらい強くなる！
アジア2連戦、アンナもジュリアンもアレックスもいないし、正直モチベーションが湧かず、出場の意味や優勝の価値を見出せていなかった。けどこんなにもいいインスピレーションを貰えるなんて、やっぱりWORLDCUPってすごい。私はWORLDCUPに育てられている。
今年のWORLDCUPも残り1戦。
あと1ヶ月半後のドイツ・ミュンヘン大会。私が今シーズンの中で最も苦手とする大会だと思います。中国2連戦よりも面子も濃く、優勝争いも熾烈になります。今回の第4戦を終えた時点で今年の年間チャンピオン獲得も決まり、最終戦に向けてあとは苦手克服に専念するだけのチャンスを頂けたのだと思います。今年の私の目標は、年間チャンピオン獲得ではないので、これで満足はしてません。むしろ出来ない課題、苦手な課題、安定の2位(今年3度目)というリザルトに納得していないし、このタイミングでヤル気スイッチONになっちゃったし、まだまだここからです。
今、また一段とクライミングが楽しくて楽しくて。ただ最近は大会続きでコンディショニングばかり。クライミング不足でちょっとぽっちゃりしてきたし(笑)帰国したら疲労も指皮も気にせず思いっきりトレーニング出来るかと思うとニヤニヤが止まらない♡(笑)
ミュンヘンまで、思いっきりトレーニングする！
そして、跳べる子になる！！！
今から最終戦に向けて、最も苦手とするミュンヘン大会で優勝を目指します。最後はまた違った目線で応援して頂ければと思います。そして今大会も応援ありがとうございました★
