第34回香港金像賞アカデミー賞の取材に行って来ました。新人賞に僕はまだノミネートされていませんでした笑。
監督賞と作品賞を獲ったアン・ホイ監督(1枚目)の「黄金時代」のチームワークが一段と光っていた様に感じました。30年代に活躍した女流作家蕭紅の生涯を描いた作品で俳優陣がカメラに向かって独白する手法を用いた3時間に及ぶ大作。今の中国でその手法はかなり斬新と評されていました。他印象に残ったのは新人賞と助演女優賞をW受賞したイバーナ・ウォン(2枚目)個性的なボイスを持った実力派シンガーソングライターなのだけど演技でもその才能を開拓。プレゼンターとして参加したトニー・レオン(3枚目)は他の芸能人がオーラむんむんでレッドカーペットを闊歩する中、散歩のついでにちょっと立ちよったような感で、気取らないリラックスした雰囲気が庶民的にも見えるしとても優雅。仕方なく来ているようにも見えた。トニーさん一人だけなぜかサインを壁の一番すみっこに書くし、当日ベストドレッサー賞に選ばれたにも関わらず、別室特設会場に設けられたドレッサーの受賞式にも来なかった、トニーさんらしい。ベストドレッサー女性受賞者はサンドラ・ン(4枚目)「トイレ行ってて遅れちゃった、ごめんごめん、何で私が受賞、意外やわ~」とサンドラさんらしいコメント。オリジナル映画音楽賞に日本人の岩代太郎さんと梅林茂さんがノミネート。アンソニー・ウォンは民主主義を呼びかけるスローガンを生中継で叫ぶと見せかけて、ユーモアとウィットをきかせたスピーチで会場を沸かせていた。この人はいつも何かをやってくれる。赤蝶ネクタイで登場のジョニー・トー監督作品の常連名優ラムさん、この人のなんとも言えないねずみ男のような存在感、見ているだけでほんとに味がある。元アイドルユニットのイメージをふっとばすような体当たり演技で大阪アジア映画祭でもスペシャルメンション賞を受賞したシャーリーンさんは主演女優賞にノミネート(赤ドレス)、来年あたり狙ってきそうです。
Search