台湾のグラミー賞と呼ばれるGolden Melody Awardで、最優秀作曲者賞をいただきました。
今までお世話になった先生方に感謝の意を込めて、受賞した「Okinawa」という曲について僕の想いを書き連ねたいと思います。
●ジャズの先生は布川俊樹さん
●アコギの先生は津村秀明さん(故人)
●ミュージシャンとしての先生は平安隆さん
●アーティストとしての先生は、林生祥さん。
この「Okinawa」という曲について。僕は2002年から4年ほど、沖縄唄者の平安隆さんのギター伴奏者でした。月に20本以上、東京近辺の沖縄居酒屋でライブをやっていました。その間は毎日の様に沖縄民謡や古典、エイサーの曲を演奏していました。「島唄」「島んちゅの宝」「涙そうそう」等、最近の沖縄な、沖縄的な歌ではなく、世界がもっと狭い頃の濃い土着音楽を、1952年生まれの平安さんと演奏していく中で、沖縄音階だけではなく沖縄の文化的な事も色々と知ることになりました。「Okinawa」のBパートは、エイサーの曲をモチーフに作りました。だからこの曲は、平安さんという稀有な唄者でありミュージシャンと毎日の様に演奏を重ねなければできなかった曲です。
そしてこの曲はジャズでよくある構成です。Aメロ2回、Bメロをやって、Aメロに戻って、その後ソロをやって、またテーマに戻って終わりる。僕は1996年から4、5年、ジャズギタリストの布川俊樹さんに師事していたのですが、布川さんに学んだからこそ、「Okinawa」を作ることができました。布川さんの国宝級のスイング感、音符のスピード、歌心、自然に湧き出る出てくるジャズのイディオム、超ご機嫌なリズムを2週間に1回のレッスンごとに間近で体感できた(←すごく大切)からこそ、その後何年にも渡り、ギター弾きとして自分に何ができるか、ジャズの上で何ができるか、ジャズという音楽で自分がピックアップできるものは何かを考え続けることになり、その一つの結果として「Okinawa」という曲ができました。
「Okinawa」が収録されているアルバム「KEN」は全編アコギのソロギターなのですが、アコギといえば僕は故津村秀明さんに本当にたくさんの事を学びました。津村さんに学んでいなければ、平安さんに早々にクビにされていたと思います笑 というか、Kanji Guitarのカンジ氏も僕を平安さんに紹介しなかったとすら思う。だから天国の津村さんにも感謝です。
僕は2006年から日本と台湾を行ったり来たりの音楽生活なのですが、昔は今ほど演奏機会もなくて、要するにすごく暇だったのですが、その時に楽器と深く向き合うことができたから、10年かけてソロギターのアルバムを創ることができました。若い頃から売れていたら、調子に乗っていただろうし、忙しくて自分の音楽を掘っていく事もできなかっただろうなあと思います。
10年以上林生祥と一緒に行動していることも、この曲を創る上での土壌になっています。アーティストと呼ばれる人の生活は本当にシンプルで慎ましくて、自分のリズムを大切にしていて、だからこそ自分の心の声を、社会の声を聞けるんだろうなあと思えます。だから自分もそれを程よく孤独に、程よく仲間も増えてきて、老化しながらやってきている感じです。トモ藤田さんも言っていますが、これからも自分に期待しすぎずに、健康体で自分の中にある音楽のロウソクの炎を絶やさずに歳をとっていければ、と思っています。
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和樂器高峰會(和楽器サミット)
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官網:http://wagakkisummit.com/