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☆劉靈均(リュウ・レイキン)さんトークイベント@名古屋シネマテークレポート☆
「日曜的な散歩者」になるためのマニュアルなる、4ページのレジュメが配布されました。
まず台湾の基礎知識から解説。台湾の「国語」や「台湾語」について、歴史的背景や劇中の登場人物の喋り方を例にわかりやすく解説、観客席も一気に引き込まれます。
『日曜日の散歩者』の原題『日曜日式散歩者』は楊熾昌の書いた「日曜的な散歩者」からきているという話に続き、日本語タイトルの副題「わすれられた台湾詩人たち」について、2.28事件や白色テロにより「わすれさせられて」いた事実があるという指摘をされました。
当時のシュルレアリスム、モダニズム芸術がどのように西洋から日本、台湾に輸入され発展していったか、風車詩社のメンバーたちが日本語で創作していき、なぜ政治的弾圧を受けたのか、ご遺族の思いなどもご紹介くださいました。
当時の日本で活躍していた作家の中には、大連で過ごし才能を開花させた、北川冬彦、安西冬衛、滝口武士などがいた事、台湾で活躍した日本人の西川滿、立石鐡臣、南風原朝光などを紹介。当時の芸術家達の活動を紹介する事で、当時は日本から台湾へ一方通行ではなく、互いに文化的、思想的に影響を及ぼしていた映画では見えにくい背景を忘れてはいけないと言及。
劉さんは『日曜日の散歩者』を観るのは3回目ですが、初めて観た時は涙がでて、観るたびに新たな発見があるそうです。劇中に詩が登場する時のテキストの出し方や、蝶の登場のさせ方など、黄亜歴監督だからこその映画的表現が驚かされ、この映画の素晴らしさは聴覚、視覚で味わえる所だと熱く語ってくださいました。
次の上映がはじまるギリギリまで白熱したトークイベントは60分ほどに!ロビーではパンフレットを片手に劉先生に質問する観客が列をなしました。
青空の広がる土曜日の昼下がり、162分上映後に熱いトークイベントで合計4時間近く経った時には、もう夕暮れ空になっていました。
劉先生、観客の皆さま、シネマテークの方々、素晴らしい時間をありがとうございました!★『日曜日の散歩者』上映情報★
名古屋シネマテーク14:30回上映中、10/6終了!
シアター・イメージフォーラム10:10回上映中、いよいよ10/13まで!!!
次は秋以降、関西に上陸します。
京都みなみ会館、大阪シネ・ヌーヴォ、元町映画館にて!お楽しみに♪
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