22 February 2020
本日22日より
マジックコバヤシさんが
オーナーを務めるgallery Pにて
グループ展に参加させて頂きます。
詳細はこちら💁🏼♀️ @galleryandspicyfoods_p
2020 2/22〜3/20
絵画と音楽 次章
洋の東西に関わらず絵画好きの音楽家、音楽好きの画家は少なくない。
いや、音楽と絵画の製作には何か密接な関係があると考えざるを得ないほどにその例は枚挙にいとまがない。ジョン・レノンのフルクサス／前衛美術嗜好、フルクサスといえばアル・ハンセンと孫のベック、横尾忠則は絵画製作の際に演歌やクラシックを爆音でかけていたり。マイルス・デイヴィスによるドローイングやマイク・ケリーによるソニックユースのアートディレクションも非常に興味深い。さらにはカンディンスキーにとってのストラビンスキーやシェーンベルク、パウル・クレーの絵画と音楽…。
いずれにせよ、彼らにその表現方法以外に共通点を見出すなら現状に満足せず常に先鋭的な作品や製作態度を摸索し続けたことが共通点ではないだろうか。時に反体制的なイメージをも帯びるがそれは二次的な現象であり一次的には自己の探求を極めた先に人類史的な普遍性を持った文化の創出が目的だったのではないか。
そんな絵画と音楽の現在進行形による最新型が観たい。
我が日本においてどんなメンバーが並んだら俯瞰視できるだろうかしばし考えた。いや、ずっと頭の片隅に考えを置きながら数ヶ月生活し続けた。そんなある日のシャワータイムに閃いたのが「絵画と音楽」展である。
本展の出品作家を手短に紹介する。
暴力温泉芸者、ヘアスタイリスティックスとしての音楽活動と文筆家を並行しつつ平面作品を作り続ける中原昌也。CDジャケットなど多数の音楽系クライアントワークをこなしたのちに画家と並行しムックリ（アイヌの伝統楽器）を奏でる角田純。ミュージシャンとグラフィックデザインを並行したのちに画家に転身したCBA。実験的かつエモーショナルな音楽活動と平面作品にとどまらない超感覚的作品を作り続ける∈Ｙ∋。近年は画家としての活躍がめざましいがその陰でジム・オルークやテイトウワの作品や演奏にも音で参加する五木田智央。
さらに「次章」では新たな顏ぶれが加わる。
小指。彼女とは「半芸術展」http://gigmenta.com/2015/half-art.html
参加を通して知り合った。バンドではドラマー、平面作品は共感覚的、マンガはシリアスをコミカルに昇華していてとても興味深い。
1回目の「絵画と音楽」展がきっかけとなり中原と二人展が実現した伊藤桂司。伊藤はCDジャケットのデザインは言うまでもなく、DJ歴20年と相当に音楽に精通している。
嶺川貴子はミュージャンとしての活動が際立つが実はかなり興味深い絵や写真、デザインを製作し続けている。
小林亮平はツポーヌル名義でかなり前衛的な音楽活動を続けながらドローイングから自作楽器までその垣根を飄々と超えている。
本展はそんな美術家なのか音楽家なのかそのどちらもなのか断定不能な領域にて現在進行形で活動し続ける鬼才9人による作品で構成される。
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