和の心2
日本人が古来から親しんできた癒しの効果が見直されている。
昔から儀式や健康のために利用されてきた香り。香りが心身に及ぼす作用と身近な香りの効能を紹介します。
香りが心身によい作用をするのはなぜ?
白檀(びゃくだん)のお線香のにおいや新しい畳のにおいをかいだとき、小さいころ行った田舎のおばあちゃんの家を思い出したり、香水のにおいから大好きだった人のことを思い出したり、香りによって懐かしいできごとや人の記憶がよみがえることはありませんか? そして、それまでイライラしていたのがうそのように、優しい気持ちになったことは?
香りの成分は鼻から嗅覚(きゅうかく)神経を通って大脳辺縁系に伝えられます。ここには感情と記憶に深い関わりをもつ海馬(かいば)と偏桃体があるため、なつかしい香りをかぐと記憶がよみがえったりすると考えられています。
さらに香りの成分は大脳辺縁系から視床下部や脳下垂体へと伝えられますが、ここは自律神経やホルモンの分泌調整、免疫などにも影響を与える部分です。この視床下部や脳下垂体が刺激されることで、自律神経を整えたり、ホルモン分泌を促したり、免疫力を高める働きをしてくれると考えられます。よい香りをかぐと心が落ち着いたり、体調がよくなったり、ストレスが解消したりするのは、そういうことなのです。
和の香りにはリラックス、集中力を高める、心を鎮めるなどさまざまな作用があります。
お線香など身近な和の香りの効能には、次のようなものがあるといわれています。
白檀:呼吸を鎮める、リラックス作用、防虫
ゆずの皮:血行促進、冷え症や神経痛、腰痛などをやわらげる
桜:抗菌作用、浄化作用、せきやたんを鎮める
ひのき:リラックス作用、安眠
すぎ:リラックス作用、殺菌
はっか:脳の働きを活発にする、鼻づまりを軽減する
よもぎ:いらいらを鎮める、疲労回復、食欲増進。肌のかゆみを抑える
緑茶:鎮静作用、集中力を高める
しそ:精神安定作用、食欲増進、防腐・殺菌
美コアでは
このような香りを使用し、
その時のあなたの心を癒します。
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