『安保法案特別委採決 安倍首相「国民の理解が進んでいない」』（産経）→http://www.sankei.com/politics/news/150715/plt1507150024-n1.html → 理解が進んでいない最大の理由は70年間パシフィスト国家であり続けてきたからだ。とはいえ、審議の当初「リスクは別次元の問題」として正面から答えなかったことは悔やまれる。賢明なる国民はちゃんと日本が面しているリスクを理解していると信じたい。
法案そのものは目新しい課題というよりも、第一次安倍政権の積み残し、宿題を片付ける意味合いが強い。しかし、その間に世界情勢は様変わり。特に東アジア情勢の激変、ISの台頭と猛威拡散、サイバーテロや北極圏航路開発など100年分の変化が生じている。これらの変化にこれまでの対処型では国防にも限りがあるというものだ。
採決のあり方は、本来の憲法改正を遅らせる、葬り去る恐れもある。96条で憲法改正を容易にするといった安易な方法ではなく、9条2項を削除するかどうかを巡って、堂々と国民に信を問うべきだ。
かつて報道の場から伝えた国会の牛歩戦術など見たくもない。結果として与野党ともに政治不信を招くことになるだろう。
