【本日のQ&A】ダイエットでは筋肉を揉みほぐすことも必要？
Q.
私はワークアウト歴4年、40代女性です。
北島理論に出会って、体が劇的に変化しています。感謝です。
一つ質問があります。
先日ジムでトレーナーから指摘を受けました。私の体は(特に肩の付け根から三頭筋まで)肉質がとても硬く、皮がつかめない状態。
よく揉みほぐさないと、リンパの流れも悪く、脂肪も燃焼出来ないと言われました。
いわゆるエステでの「揉みほぐし」的なものです。
確かに、トレーナーの体は、皮が薄く皮のみ掴める状態。一方私は、筋肉、脂肪、皮が一体化されていて、厚みもあり、掴まれると痛みもあります。
彼女自身も以前は私の様な体で、揉みほぐして柔らかくなったと。
このトレーナーが言うように、柔らかい肉質の方が脂肪燃焼が良いのでしょうか？
又揉む事により、本当に皮だけ掴める体に変化するのでしょうか？
A.
最近では、電気刺激などで筋肉の膜である「筋膜」をほぐすことで、筋肉の発達が妨げられないようにする「筋膜ストレッチ」などは有効であると科学的に解明されてきています。
しかし、揉まないと脂肪が燃焼しないというのは、単なるイメージの問題で、ロジックが成り立つとは思えません。
まず、皮膚の厚みには多少の個人差はありますが、皮膚が厚いと脂肪が燃焼しないというのは、様々なボディビルダーを見ていれば間違いであることがわかります。
皮膚が厚めで、多少質感的に不利な感じの人もいますが、そういう選手でも体脂肪率はキッチリ低くしたうえで大会に出ています。
そもそも、太って行く途中では、皮膚の成長が追いつかずパンパンに張っているので硬くなりますが、急激に痩せた場合などは、逆に脂肪の燃焼に皮膚の縮む速度が追いつかず、皮膚が柔らかく分離するような状態になります。
良くあるテレビ番組などで「120kgの人が60kgに減量成功！」などという場合、大抵はお腹の皮膚などがダラ〜ンと伸びてしまっているのが極端な例です。
つまり、急激に筋肉が発達したり脂肪量が増えたりすれば表面は固く弾けそうな張りが出ますが、筋肉が萎んだり、急激に体脂肪率が下がれば、皮膚は柔らかく分離するような状態になります。
柔らかくないと痩せないという勘違いをして揉む人がいるのかも知れませんが、単に太っていく途中の人は固く、痩せていく途中の人は柔らかくなるだけですので、痩せる為には正しいダイエットとワークアウトの両立こそが必ず結果に繋がることは間違いありません。
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