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2011年4月の「焼肉酒家えびす」の食中毒事件。問題のユッケを提供したフーズ・フォーラスの勘坂康弘・社長は、「生食用の牛肉はありません!」と大声を張り上げて「基準を作らない厚労省」の責任を指摘。“加熱用肉を生で出すのは業界の常識”との見解を述べた。
だが、死者5人、被害者181人を出した状況での発言は、「__1__(死不認錯, 正當化自己的行為)」と受け止められた。勘坂氏は報道陣の前で土下座したが、「__2__だ(作秀)」とさらなる__3__(抨擊)を浴びた。
事件から約2か月後、勘坂氏は本誌インタビューに応じ、「賠償のために全財産を__4__(充當"賠償金")」と語ったが、2年が過ぎた今も被害者への補償は進んでいない。勘坂氏は自己破産して妻と離婚し、単身で金沢市内の__5__(在外租的房子)で暮らす日々だという。再起に協力する知人がこう明かした。
「『飲食店でアルバイトしている』という報道もありましたが、飲食関係はやっていない。運送関係の職場でドライバーをしています」
だが、その程度では賠償金の返済には__6__(杯水車薪)だ。
「経営手腕はある。まだ刑事罰になるかどうかの結論は出ていない。不起訴か__7__(緩刑)になれば、事業をもう一度始めたいと希望しています」(同前)
また、仕入れ先の食肉卸業者に約3億1000万円の損害賠償訴訟を起こしてもいる。“大腸菌は卸業者の時点で付着していたのだから、それを提供された「えびす」は被害者である”という理屈で、一部の被害者も原告に名を連ねている。しかし__8__(官司)は長引いており、勝訴しても補償金に回るにはかなりの時間を要するのは確実だ。
現在の勘坂氏の心境については、「__9__(惱羞成怒)と批判され、土下座をしたことも__10__(不想被舊事重提)ようです。(裁判以外の場では)事件のことについて語ることはないでしょう」(同前)とのことだった。
※週刊ポスト2014年1月17日号
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