私たちのカラダには、たくさんの菌(=常在菌)が住んでいます。 腸内細菌もそうだし、口内細菌もそう! 手にも、口にも、顔にも、おなかにも・・・そりゃ、ものすごい数の菌がいるわけ。 その菌たちがいるおかげで私たちは、外敵から身を守れているのだから、ちゃんと感謝しないといけません。笑 でも、時に常在菌は、わたしたちにとって困ったことをすることがあります。 今日はその中でもわかりやすい「グリーンネイル」の症状と、その原因となる常在菌「緑膿菌」についてまとめてみました。 グリーンネイルとは? グリーンネイルとは、その名の通り、爪が緑色になってしまうこと。 最近は、スカルプチュアやジェルネイル、つけ爪などのネイルアートをしている女性が多いので、女性がグリーンネイルになってしまうケースも増えているようです。 そのからくりは、湿気や水にあります。スカルプチュアやジェルネイル、つけ爪が浮いてきた時に、爪とそれらの間に水が溜まって菌が繁殖するケースが増えているんですって。 もちろん、ネイルアートをしている人だけの病気じゃないですよ。だれでもなりえる感染症なので注意が必要! その原因となるのは、私たちの常在菌なんですから。 グリーンネイルの原因は常在菌 私たちのカラダの中に、もしくは表面にたくさんいる常在菌。 その中でグリーンネイルの原因になるのが、緑膿菌(りょくのうきん、学名、Pseudomonas aeruginosa)です。 まずはウィキペディアで緑膿菌をみてみましょう。 真正細菌に分類される、グラム陰性で好気性の桿菌の1種であり、地球上の環境中に広く分布している代表的な常在菌の1つでもある。 ヒトに対しても病原性を持つものの、仮に健常者に感染しても発病させることはほとんど無い。対して、免疫力の低下した者に感染すると、日和見感染症の1つとして数えられる緑膿菌感染症の原因となる。 参考:ウィキペディア なんかそんなに強くなさおうな菌だぞ。笑 緑膿菌ってどんな菌? 緑膿菌はとてもありふれた菌です。 私たちのカラダにたくさんついています。 普通の人にとっては、まったく恐れることはない普通の菌です。ちゃんと共存していけます。 でも、免疫力が弱っているときはちょっと別・・・。 緑膿菌は、グリーンネイルだけではなく、カラダのいろいろな部位に影響を起こすことがあるんです。 緑膿菌は、日和見感染症を起こす 緑膿菌は、体中にいますので、いろんな場所に炎症を起こします。 皮膚病 耳感染症 肺炎 尿路感染症 腸感染症 参考: 本当にいろんなところにいるなぁ・・・。 免疫力が弱っていると、呼吸器感染症、尿路感染症、菌血症や敗血症などを引き起こすこともあるというから注意が必要です。 こういう明らかに悪い病原菌ではなく、病原性をもっていないけど、宿主の抵抗力や免疫力が弱っている時に病原性を発揮して起こる感染症のことを「日和見感染症」といいます。 緑膿菌はこの「日和見感染症」を起こす代表的な菌だといえそうですね。 緑膿菌とコンタクトレンズ どこにでもいる菌なので、目の中にもいます。 コンタクトレンズを付けている方は、角膜潰瘍、角膜穿孔に関わる大きな病気を引き起こしてしまうこともあるので、注意は必要です。 アメリカでは1年間でソフトコンタクトレンズ使用者の10,000人中3人が緑膿菌感染症に罹ります。発症率はシリコーンハイドロゲルと従来素材のソフトコンタクトレンズでほぼ同じですが、シリコーンハイドロゲルのほうが、回復が早い傾向があります。 ハードコンタクトレンズでは10,000人に1人の割合で、ソフトコンタクトレンズよりも発症率は低いです。 参考: こわいなー。 やっぱり免疫力はあげとかないと!! 免疫力が安定している方にとっては、ただの常在菌なので、普段からの腸活で免疫力をあげておくことが何よりも重要です。 グリーンネイルとはまとめ グリーンネイルは、爪が緑色になってしまう病気です。 この原因は、私たちのカラダにたくさんついている常在菌の緑膿菌。 緑膿菌は日和見菌で、普段は悪さをしませんが、私たちの免疫力が弱っていたり、湿気がつよい場所では、異常に繁殖したり、感染症を引き起こすことがあります。 爪を清潔にすることはもちろんのこと、呼吸器感染症、尿路感染症、菌血症や敗血症になるのを防ぐためにも、普段からの腸活によって免疫力を上げておくことは大切そうですね。
https://www.chounaikankyou.club/article/greennail.html
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