良いことなのか悪いことなのかまったく解らないが、私は情報化の急激に進む時代に青春を過ごした。
当時は「ニート」「ひきこもり」「ネット廃人」「ブログ」などという言葉がまだ生まれる以前で「チャット」ですらごく一部の人間のつかう特殊な情報交換だった。
そんな中、自分はアナログ回線の時代からテレホーダイで一日中ネットに浸かり続ける変わった人間だった。タッチタイプを始め、ネットで物事を調べるのが何年も常識だった自分に、大学の教員が偉そうに「今はネットで調べるのが当然なんだ。君みたいなバカには解らないだろうが」とほざいていた間抜けヅラは今でも印象的だ。
次に私を虜にしたのは携帯電話だった。四重のbeep音でオリジナルの着信メロディーをプログラムできるところなど衝撃的だった。私はゲームボーイのSAGAの曲を何曲も打ち込んだものだった。
当時はカタカナだけだったが、ポケベルを使わずにテキストメッセージを5円で送れることなども夢のような機械だった。しかしバッテリーがまったく長持ちしないことと、充電器のコネクタ形状が多様すぎたこと、すぐに壊れてしまうことや画面が小さいことなどは多感な当時の私をひどく苛つかせた。
すべてが、携帯電話中心に世界がまわりはじめた。そして携帯はカラーになり、テキストが漢字対応をし、なんとカメラまでつきはじめた。当時の携帯のカメラは非常に粗悪で、おせじにも良い写真が取れるとは言えなかったが。
私はそのうち、ネットゲームにはまった。ネットの世界は完璧で、善意に満ちていて、欲による争いがほとんどない。そんな美しい世界でヴァーチャルな友人と遊ぶことに時を忘れた。
そして2年が過ぎた。
気づくと、世界は激変していた。
待ち合わせで場所を決めることはなくなり、時間を守る人も減った。約束という言葉の重みが無くなり、メールという活字の持つ力だけが増幅し、数々の勘違いやすれ違いを生む中で、その言葉は暖かみを失っていった。
いつしかネットの世界は誹謗中傷や他社の批判で溢れるようになり、マスコミと同じく他者の不幸を喜ぶ世界になっていた。
近隣にいる人間とも活字でコミニュケーションを取るのが常識になっていた世界では、面と向かって話すことの機会は恐れられるかのように激減していった。
そして私は携帯電話を捨てた。
理由は簡単だ。寂しかったのだ。
携帯電話がなくなったことで、連絡を取らなくなってしまう友人がほとんどなんじゃないか。そんな事ばかり気にしていたのが嫌になったのだ。
このちっぽけな通信機で自分の世界が左右される。大切なものが無くなる。そんな気がした。
世界、というものは意外にもちいさい。それは自分の友好関係や人間関係、見ているテレビや本、住んでいる町の景色で決まってしまう。
それを改めて、見直したかったのかも知れない。
その数ヶ月後に私は海外に出奔した。
リアルなコミュニケーションを手に入れるためだった。
海外で日本人とも出会ったが、彼らが現地で買った携帯電話を必死に維持している姿は滑稽に見えた。インフラの整っていない国で、日本のような通信状態を維持することに躍起になっている彼らは、ずいぶんと日本の生活を引きずっているように思える。
海外では、カタコトの英語とボディランゲージが全てだった。
その会話はとてもリアルで、刺激的だった。いろいろな国籍の人たちとコミュニケーションをとりながら旅を続けることは、かつてのネットゲームの世界の何倍もすばらしく、楽しかった。そう感じた瞬間に僕の身体からネットゲーマーとしての資質が抜け落ちた音が聞こえた。
しかし、それからまた転機が訪れる。それはその友人達との別れだった。
別れ際に交換したもの、それはホットメールなどのwebメールのアドレスだったのだ。僕はそのアドレスをたよりに、友人たちとのつながりを必死に守った。
それが今ではfacebookに進化している。
あれだけ嫌になっていたネットのコミュニケーションは、リアルを介在することで意味を変えていたのだ。
激変していた世界は、いつのまにか身近な物になっていた。
facebookだけでなく、さまざまなネットのコミュニケーションは、使い方次第で暖かみを伝える事が出来る物になっていて、それは既にスタンダードとなっている。
自分は、ネットの発生と変遷の中で多感な頃を過ごした。
生まれたときからネットの存在する世代、そうでない世代。私はその中間に位置する。
だからこそ、この世界でやっていけるのだと思う。
もしも私が若者を相手に、コミュニケーションの手段を説教するようになったら、もう終わりだと思う。
原始の時代、人は雄叫びや身振り手振りから言葉を獲得することで複雑な対話を行う術を獲得した。
それは文字として手紙や書物になり、電話の発明で音声のみの長距離通信を可能とした。
さらに進化を続けた結果が今だ。
若者のコミュニケーション手段がメールに偏ることを批判することは、手紙や電話、無線による通信を批判することと等しい。
私がネットで動画や活字でのコミュニケーションを取れることは、とてもラッキーだと思う。それが趣味だったからだ。
だからこそ、自分の今の状況や立場、存在をよく考えて、進歩していきたいと思う。業界にも拠ると思うが、バイクではいまのところ自分くらいしかうまくいってないと思う。
それを支えてくれているみんなに、感謝しながら今日も寝よう。
はー、今日は酔ったわ。
同時也有1部Youtube影片,追蹤數超過103萬的網紅虹色侍にじいろざむらい,也在其Youtube影片中提到,こんばんは、バランです。今回はかごめかごめをジャスティン・ビーバーっぽくするということでしたね。 なんですかそれ。そろそろ誰かに怒られそうです。これからもどんどんやってほしいですね。はい。 今回は久しぶりに、モノマネならぬ『曲マネ』ということで、聞いているとジャスティン・ビーバーさんのPVが自然と浮...
複雑な人間関係 英語 在 虹色侍にじいろざむらい Youtube 的最讚貼文
こんばんは、バランです。今回はかごめかごめをジャスティン・ビーバーっぽくするということでしたね。
なんですかそれ。そろそろ誰かに怒られそうです。これからもどんどんやってほしいですね。はい。
今回は久しぶりに、モノマネならぬ『曲マネ』ということで、聞いているとジャスティン・ビーバーさんのPVが自然と浮かんできます。
僕そんなにジャスティン・ビーバーに詳しいわけではないんですけど、それでもなんとなく浮かんでくるのは本当に不思議な現象ですね。同じような感覚を覚えた方も多いのではないでしょうか。不思議です。ええ。
ずま君曰く『英語の歌詞を入れるとそれだけで洋楽っぽさは出せるけど、そこはあえて日本語にこだわって発音を分解し、英語特有のものにした』とのことで
これ僕も最初に歌詞を貰った時に思ったんです。ジャスティンビーバーっぽくするなら英語入れれば良いのにって。うかつでしたね。一歩先を行かれました。うん。
『夜明けの晩に』とか完全に『yo,I can't no body』って聞こえるのすごい。うん。
他にも、『歌うリズムもジャスティン・ビーバーが良く使うリズムを研究して随所にちりばめた』ということで、緻密な研究が一つの作品として華開いているんですね。
PVの情景が自然と浮かんでくるのは、こういった工夫が要因だったのでしょうか。
トラックについても、電子音やアコースティック以外にも、弦楽器を加工した音を混ぜたそうです。
それから、イヤホンで聴くと楽しめるような工夫も織り交ぜているそうで、是非もう一度イヤホンを付けて聴いてみてください。おすすめですよ。はい。
今回のモットーとしては『首を固定したまま肩を左右に揺らす外国人特有の動きが似合う曲』ということだそうで
ビジョンが妙に具体的で草でした。しかもなんとなくそれが伝わってしまうというのがすごいところです。褒めすぎでしょうか。いいんだよ凄いものはすごいと言って。
だってもう、かごめかごめのホラーのイメージとか完全に消えてますもん。かごめかごめ史上でも有数のイメージの転換点ではないでしょうか。流石に言い過ぎかな。そうか。
それにしても、『かごめかごめ』ってホラーなお話にもよく使われていますけど、結局のところ歌詞の意味がよく分かりませんよね。僕もよく分かりません。
というか、かごめかごめについてコメントして良いなら、原典に対していろいろ言いたいことはあります。
まず『かごめ』って。本編では六芒星のことって解説されてましたけど、普通に聴いたら僕はマヨネーズしか思い浮かばないです。
いやまあ、さすがにマヨネーズの話をタイトルにはしないと思うんです。二回も繰り返してるし。ひらがなだし。でも謎すぎませんか『かごめ』。
あ、かごめは『籠目』から来ていて、その目が六芒星に見えるってことなんですって。網だったら網目みたいな。縫物だったら縫い目、みたいな感じで籠の縫い目で籠目ってことです。へえ。
いや、着眼点がめっちゃコアすぎるだろ。籠の話だったんだこれ。
だって現代風に言ったら、『玉止め』とか『祭り縫い』みたいなことですよね。タイトルが籠の縫い目って。ユーモラスすぎか。モチーフが家庭科的すぎる。
まあ、そのあとに『籠の中の鳥』って出てくるんで、恐らくマジで籠の縫い目のことなんでしょう。ええ。
あ、それから、『籠目』と『囲め』でダジャレ的に掛けているという説もあるそうです。
だから中心の人を囲むんですね。なるほど、これは中々のセンスあります。
『籠の中の鳥』って出てくるってことは、鳥を囲め囲めってことですかね。ふーん。まあそれはいいでしょう。
それから、『かごめ』と『かもめ』でも掛けているそうです。へえ。
まあこれに関してはそんなにうまいとは思わないですけど、確かカモメの由来がそもそも
『幼いときの斑点の模様が籠の目っぽいからカモメ』みたいな話があったと思うので、まあよしとします。ふむ。
あ、ひょっとして『鳥囲まれる』で、『取り囲まれる』ってことですか?いやそれは普通に怖いわ。どういうブラックジョークだよ。
そして次です。『いついつ出やる』。うん。『いつ出るのだろうか?』ってことだそうです。え?めちゃくちゃ投げやりじゃん。
閉じ込めたのあなた方ですよね?なんか急に近所の人みたいな距離感で『いつ出るの?』じゃないですよ。犯人と傍観者が同居してる。
自分たちでカモメを籠に囲んでるのに、その言い方は流石にカモメが可哀相です。
ちなみに、『いついつ"出会う"』とも掛かっているのだそうで
『いつこのカモメは他のカモメと出会えるのだろうか』みたいな意味でもあるんですって。
いやだからね?四方を籠で囲まれたこの状況で、他の鳥との出会いを嘱望されてもって感じですよね。状況と要求がミスマッチすぎる。
なんですかこの、娘に結婚してほしいとか言いながら、門限が午後6時みたいなやつ。
誰か偉い人がこの状態を是正勧告してあげればいいんじゃないですか?
それこそ『鶴の一声』ってやつですよね。カモメだけどさ。うん。次。
『夜明けの晩に』。どっちだよ!夜が明けた晩って。表の裏みたいな。しかも急に時間描写出てくるし。
カモメの恋路の話じゃなかったんですかこれ。あ、日食?夜明けに晩になるってことは日食なんでしょうか。
太陽と月が一直線上に重なって、外側に太陽がリング状に見えるんですよね。金環日食っていうんでしたっけ。
これは確かにロマンチックです。もしこの歌がカモメの婚活状況を報告する歌で、日食をうまく使ってプロポーズしましょう的な歌だとしたら
この時間描写はわりとナイスな隠喩ですよね。気づけカモメ。次。
『鶴と亀が滑った』。ん!?急に?お前どこから出てきた亀。しかも、滑っているという唐突な状況報告。C.S.R値が0.4くらいなんでしょうか。
C.S.R値っていうのは道路のすべりやすさを示す数値です。どうでもいいですね。
あ、鶴が金環日食にプロポーズした相手が亀だったんでしょうか。多様性のこの時代、異種結婚も全然ありそうですもんね。でも滑ったんかい。次。
『後ろの正面だあれ』。はい出ました。どっちだよシリーズ。『夜明けの晩』に続いて、考えれば考えるだけループにはまるやつです。
後ろの、正面。正面の後ろが後ろであり、後ろの正面は正面ってことは、常に回転し続けるってことですか?バター猫のパラドックスと同じですね。伝わるのかなコレ。
バターを背中に背負った猫は無限にくるくる回り続けるっていう逸話です。世界にはそういう良くわからない話があるんですって。へえ。
ちなみに『後ろの正面』は『後ろの少年』である説もあるそうです。出た新しい登場人物。亀に続きまさかの人間の登場。誰ですか本当に。
ひょっとしてこの少年が、プロポーズが滑ってしまった原因だったりするんですかね。そんなことあります?プロポーズの敗因が少年って。あ、子持ち?そういうことですか?
金環日食でロマンチックにプロポーズしたものの、実は今まで行ってなかったけど、前の家族との子供がいるのっていうやつですか。
確かにそれは二つ返事でハイとはいえないですよね。なんだこの複雑な人間関係もとい動物関係。
歌詞の一番最後にひょっこりでてきた少年の圧倒的な存在感。地味ですけどキーマンですね。
あ、ちなみに、カモメ蔓(つる)っていう植物があるんですけど、花言葉が『地味だが存在感がある』でした。少年のことをいってるのかな。はい。
(バランより。)
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▽『犬のおまわりさん』をゴリゴリのHIPHOPにしてみた。
https://youtu.be/GyQ_qXYZld0
▽『大きな古時計』を最近の洋楽っぽくアレンジしてみた
https://youtu.be/w_qLbvK3-DM
▽『いとまきのうた』をレゲエにしてみた。
https://youtu.be/vWDRjQV7uA8
▽『桃太郎』をゴリゴリのHIPHOPにしてみた。
https://youtu.be/n5x5TdNkGDI
▽『かえるのうた』をアレンジして歌ってみた。
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